電卓の行方 - グローリア・ルジベット特許事務所

電卓の行方

最近は、スマートフォンがあれば何でも出来るようになりつつある。
例えば、「数値計算」もそうである。金額等の計算が必要となった時に、スマホに話しかければ、意図も簡単に計算結果を算出してくれる。
人口知能(AI)の発展が如何に目まぐるしく、素晴らしい可能性を秘めているかは、言うまでもない。
しかし、今のところ、AIによる計算は必ずしも完璧ではない。むしろ度々ミスを生じるので、手放しに信用することは出来ない。
本年の7月に行われたIMO(International Mathematical Olympiad)では、オープンAIやDeepSeekが優秀なスコアを修めたものの、「間違いゼロ」を達成することはなかった。一方で、人間の参加者5名は、間違いゼロの、完璧(100%)なスコアを達成することが出来た。
実際に電卓が使われる現場では、間違いが生じる可能性が「少ない」のでは足りず、「ゼロ」でなければならない場面が殆どである。
例えば、商談の際に、顧客に電卓のディスプレイを見せながら、計算結果を提示するような場合である。その様な場合には、スマートフォンに向かって話しかけるよりも、昔ながらの電卓のボタンをポチポチする方が、確実性があるというか、安心感を提供することが出来る。
そうは言っても、今後益々、AIが進化し、間違いが生じることがゼロになれば、やがて電卓は、かつてのソロバンのように、日頃は殆ど目にすることが無くなるのであろう。
それでも、学校教育や、税理士試験、公認会計士試験などの試験会場では、これからも当面、電卓が使われ続けるであろう。勿論、「細々と」しか使われなくはなってくるだろうけれど。
かく言う私は、スマホ(AIツール)に常に正しく疑問を投げかける自信が無い。
例えば、たまには自分が質問の内容を文法的に言い間違えたり、あるいは発音がまずかったりすることがあると思う。
それでは、スマホが発する回答は、正しい解ではなくなる虞が大きい。
それなので、やはり確実性や手堅さを求めて、電卓に頼ってしまう。多機能性を有するのではなく、計算機能にだけに特化しているシンプルさ、明快さ、そんなところが、自分にとっては単純明快で、すんなり理解しやすく、快適に使える。時代遅れかもしれないけれど。
下手をすれば、頭の体操に、たまにソロバンさえ使ってみたくなるぐらいでもある。

【知財 Mini Quiz】
就職活動中の学生Davidは、志願するBenry IP社へ志望理由書を提出した。Benry IP社の募集要項には、提出された志望理由書の著作権および著作人格権がBenry IP社に帰属することになる旨が明示されていた。
この場合、Davidが作成した志望理由書の著作権および著作人格権は、実際にBenry IP社が保有することになるか?

【知財 Mini Quiz の回答】
Benry IP社に所属していない、単なる就活生Davidが、志望理由書を作成しているため、この志望理由書は職務著作には該当しない。よって原則どおり、Davidが著作者であり、志望理由書についての著作者人格権および著作権を保有する。これは、Benry IP社の募集要項に、志望理由書の著作権および著作人格権が同社に帰属する等と明示されている場合にも、上記結論に影響はない。

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